今日は久しぶりに読書覚え書きというテーマで。


まぼろしハワイ よしもとばなな  を読みました。


短編集です。


最新刊です。


お休みの今日、いっきに読みました。



よしもとばななの、やわらかなあたたかい文章の中に現実の厳しさ、リアリティが表現されている。



愛する人や家族の死といったどうにもならない悲しみをどう受け入れるのか、どう乗り越えていけばいいのか?


人生の普遍とも思えるテーマを深く、静かに語ってくれる。


癒しとは違う「人生ってこうなんだ、そういうものなんだ」って思えるだけで、悲しみの中にいる人には救いになるだろう。



ハワイという日本人にはなじみの深い、ある意味「ベタ」な観光地をこれだけ神聖に描けるのは作者の中のハワイへの尊敬と愛情があるからにほかならない。



20代のはじめ、私が初めていった海外旅行はハワイだった。


帰ってからしばらくはハワイを思い出してなぜだか切ない気持ちで毎日仕事をしていた。


そのころの同僚はハワイにはまり(?)何度か出かけていくのをうらやましく思ってもいた。



ハワイとは、そのような土地。


人をひきつけ、離さない魅力がある。


たった1回、観光で行っただけでホームシックならぬハワイシックにしてしまう・・・。



この短編集の最後の1篇「銀の月の下で」で出てくるハワイ島のホテル。


ヒルトンワイコロアヴィレッジのことだと思うけど、以前になにかでみて気になっていた。


広い施設にラグーンがあり、ゴルフ場もあり、モノレールやボートもある。


亀もいて庭を歩いていたり(?)するそうだ。


多分こんなところに泊まったらものぐさみき坊のことだからどこへも出かけたくなくなるだろう。


ただただのんびりできるのかも。



いつか家族でいってみたいな。ハワイに。





いつかSmileyや家族と行ってあの雄大な幸せな夕焼けをのんびりと眺めたい・・・と思った。


船